今日は閉店後、久しぶりに「
もつなべきむら屋」に行って来ました。
前回行ったのはブログにもあるように昨年5月なので、約10ヶ月ぶりです。近頃は
大和路に行くほうが多くなってすっかりご無沙汰していましたが、こちらはこちらでまたいいものです。
そんなわけで今回も、塩味もつ鍋食べ飲み放題(2980円)です。もつ鍋と手羽先だけではなく、もやしナムルとフライドポテトも再オーダー出来るのは知りませんでした。なので今回は、鍋は控えめにして他のでアルコールをすすめます。

やはり最初はこれですね、「サントリー・ザ・プレミアムモルツ」。ここのプレモルは炭酸加減がちょうどよくて、他の店よりも美味しくいただけます。まあ慣れてきたせいか、昔ほど感動しなくなりましたが^^;
今日は本当は60分2980円の整体へ行こうかと思ったのですが、ここ1年くらいはこの料金でも「もったいない」という思いが強くなり、結局もつ鍋に化けてしまいました(^^;;;;;;。今までも数回同じような事があり、中華料理やしゃぶしゃぶに化けています^^;

まあそのお陰で、こんなプリップリの牛モツにお目にかかることが出来ました(〃'▽'〃)。私にとっては、むしろこっちのほうが「リラクゼーションサロン」になりつつあります。こんな感じで、登場時は激安と感じていた「60分2980円系整体」も、近ごろでは「高い」と感じています。ましてや旧時代式の「1分100円」の整体やマッサージは、ほとんど無縁になっています。
さて今回のブログテーマですが、昨年7月に記載したブログ「
マッサージはなぜ高いのか?」の続編です・・・というよりも、ブースター版(要するに後押し)です。
実はこの「マッサージはなぜ高いのか?」のブログ、結構googleなど検索サイトからのアクセスが多いのです。キーワードはズバリ「マッサージ 高い」か、「高い マッサージ」です、前者で検索すると、ほとんど当店のブログがヒットします。
ところが後者で検索した場合、大抵あるページが1番にヒットすることがわかりました。それが
ここなのですが、「OKwave」という質問サイト(yahoo知恵袋みたいなものです)にあった質問、「マッサージ代って高すぎると思いませんか?」とそれに対する回答です。昨年7月にブログを記載した時はわかりませんでした、うっかり見落としていたのかもしれません。
携帯でご覧になっている方のために、以下にどのような質問内容なのか?、またそれに対するベストアンサー(投票などによりもっともイイ!と選ばれたもの)はどうだったのかを記載します。
ーーーーーーーーーーーー ここから ーーーーーーーーーーーーー
〔質問〕
肩こりや足裏マッサージってありますが値段が高いと思います。
例えば30分で3000円、60分なら5000〜6000円もします。
でも深刻な不景気にもかかわらず客がけっこう来てるのには不思議に思います。
余談ながら香港ではマッサージ代金は日本の3分の1くらいです。
60分コースで約2000円程度だったりします。
ですので日本のマッサージ屋はものすごく儲かってるのではと思います。
日本のマッサージの代金は高すぎると思いませんか。
〔ベストアンサー〕
高いと思います。
ただ、経営面から料金を考えてみてください。
30分3000円、先生は患者につきっきりです。
先生が1日に相手できる患者の数は10人としましょう。
それでも需要を考えると多いくらいです。
1日に3万円の稼ぎがあります。
週2回お休みのマッサージ院です。
月22日営業しているので、22日×3万円=66万円です。
これが安定しているときの売上です。
ここからテナント賃料に20万払います。
備品、消耗品に少なく見積もって10万かかります。
受付の女の子の人件費がかかります。
来なくなると困るので2人は最低必要でしょう。
800円×2人×4時間×22日=140800
ガス光熱費 月5万円
その他1万円
経費総計 50万8百円
ここからマッサージ師の給料が払われます。
約15万しか残りません。
1日に相手できる限界人数、1;1ということを考えると、
妥当ですね。
同様にタクシーも初乗り700円は高いですが、
人件費を考えると仕方ないのです。
東南アジアは人件費が安いので、10分の1でマッサージを
受けられます。効果は日本と同等か、それ以上でしょう。
そういう意味でも国際的に見て、日本のマッサージは高いですね。
安くなる方法としては、健康保険でごまかしてくれる柔道整復師、あん摩師、
はり師といった施術院に通うことです。料金の3割しか払わないで済むので
1回500円程度で十分なマッサージを受けることができます。
ただ、最近は健康保険が利きにくくなっているので注意が必要です。
ーーーーーーーーーーーー ここまで ーーーーーーーーーーーーー
他の回答については、ここでの記載は割愛させてもらいますが、ストレートに「そうだ!、高い!」という回答はありません。
昨年7月の当店ブログをご覧になった後で上の質問ページをご覧になって、具体的な数字まで出され「へぇー、マッサージ店経営するのも結構大変なんだなあ。これじゃあ高くてもしょうがないや」と、渋々納得された方も多いのではないでしょうか?。またこのページにより、鬼の首でも取ったように「ほーらみろ!、激安でマッサージなんて奇人の業なんだ!」と言わんばかりの、業界関係者も多いのではないでしょうか?
その結果、「激安の整体やマッサージは裏がある、怪しい」という、偏見もますます強くなるかもしれません。アベノミクスで景気が良くなった(ような感じがする・・・)なら、なおさらでしょう。
「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
安易に納得してはいけません、上で記載したベストアンサーの内容は、私からすれば「贅沢」過ぎます。この回答をされた方はおそらく、整体・マッサージ業界の方ではないと思います。なのでこのような回答になって仕方がないのをあらかじめ申し上げた上で、以下で私の見解を記載していきます。
まず、
>30分3000円、先生は患者につきっきりです。
>先生が1日に相手できる患者の数は10人としましょう。
ですが、30分10人の施術、という事は60分にすれば5人。私がかつてアルバイトで行ってた温泉施設では、小柄なおばちゃんでも1日60分コースで7〜8人は施術していましたし、私からみてもこの部分は低く見積もっているような気がします。まあ景気が不安定な時代ですから、この部分は30分で10人としておきましょう。
次に、
>週2回お休みのマッサージ院です。
>月22日営業しているので、22日×3万円=66万円です。
ですが、ここでまず「贅沢」が発覚します。自営業でしかも軌道にも乗ってもいないのに、週休2日なんてやってはいけません。勤め人の整体・マッサージの施術者は、ほとんどの場合休みは週1回です。
週1回の休みなら月25日は営業できますから、理論上「25日×3万円=75万円」になります。
どんどんいきます。
>ここからテナント賃料に20万払います。
個人経営店でしかも1人で営業するなら、賃貸料20万もする物件を選んではいけません。駅や繁華街に近いからという理由で、家賃はべらぼうに跳ね上がってきます。郊外に15万円以内の物件を見つければ、無駄が5万円も抑えられます。
>備品、消耗品に少なく見積もって10万かかります。
何を買うのに、10万ものお金がいるのでしょう?。トイレットペーパーなら100円ショップの4ロール100円ので1ヶ月は持ちますし、洗剤や掃除用のグッズなんかを足しても、4万円でも多く見積もってるほうでしょう。少人数で営業しているのなら、「クリーニング」は必要ありません。初期費用でドラム式洗濯機を購入し、施術の合間に洗ったり干せばいいだけのことです。
>受付の女の子の人件費がかかります。
>来なくなると困るので2人は最低必要でしょう。
>800円×2人×4時間×22日=140800
この部分が私の一番言いたいことなのですが、「1人2人の個人経営店で、受付はいらない!」。電話だってジャンジャン鳴るわけではないですし、予約を取るのだってお会計だって施術しながらでも出来ます。受付無しは、個人経営店では今や常識になってきています。この部分を削減するだけで、140800円もの予算が確保できます。
以上を踏まえて経費を計算しなおすと、
テナント賃料15万 + 備品、消耗品4万 + ガス光熱費5万円 + その他1万円 = 25万円
最初の経費合計50万800円の、約半分にも抑えられます。ただし、今の時代はHPを持ったりインターネットでの宣伝は必須になりつつあるので、「宣伝費 月2万5000円〜3万円」を設けてもいいと思います。また、上の回答では通信費が入っていないので、「電話代+インターネット使用料 2万円」を足してもいいでしょう。これらを入れても、経費は30万円です。
売り上げの合計75万円から、経費の30万円を引くと、45万円が残るわけです。ここから県民税市民税・国民健康保険料・国民年金保険料などの税金類を引き、生活費で多く見積もって20万引いても、10万円くらいは残ります。
もっとも上の計算は、旧時代の相場「1分100円」ですから、お客がこんなに入ってくれるかはわかりません。なので、「30分1500円」の新時代相場で売り上げを計算しなおしてみます。
30分1500円 × 10人 = 1日の売り上げ1万5000円
15000円 × 25日 = 1ヶ月の売り上げ37万5000円
新相場での営業では、30分10人くらいの施術ではとても生活できませんから、せめて14人(60分コースにすると7人)の施術は必要です。その結果、
30分1500円 × 14人 = 1日の売り上げ2万1000円
21000円 × 25日 = 1ヶ月の売り上げ52万5000円
525000円 − 経費30万円 = 22万5000円
22万5000円が高いか安いかは人それぞれで基準が違ってきますが、利益をもっと上げたいのなら。
・テナント料は極力抑える:無意味に広い物件や賃料が高額なテナントを選ばない
・不必要な雇用はしない:1人の施術者が何役もこなすようにする
・その他の経費も極力抑える:施術とは無関係なものを購入しない
・出勤日数を増やす:イコール定休日を減らす
・営業時間を増やす:受け入れ時間を増やし、もっと多くのお客を取る
などして、1ヶ月の手取り額を少なくとも30万まで持ってくる必要がありますね。「激安店」と言われているところは、大抵こうした努力によって経営を成り立たせています。「お客が来ない」「売り上げが上がらない」と最初から逃げ腰では、新相場での営業など出来ません。

今日はビールがすすみましたが、さすがに4杯もいただくと味が鈍ってくるので、「シャンディガフ」をいただきます。今日もしっかりリラクゼーションさせてもらいました、こちら「もつなべきむら屋」初め、近ごろの大衆居酒屋にも、経費削減によるサービス向上の努力があるんですね。私もよりいっそう見習わなければです。
今回のブログにより、激安店を営業されている方(特に個人経営店)に追い風になることを願います。
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