ここ2〜3ヶ月の間に、「ココア」を飲む機会が増えてきました。たまたま近くの100円ローソンで買った、安い1リットルパックのココアが美味しかったので、それ以来よくパックのココア買って飲むようになりました。

上の写真が今主に飲んでいるココアで、左側が先程申し上げた100円ローソンの「
あじわいココア(100円ローソンでは108円)」で、右がOKで買ってきた「
バンホーテンココア(OKでは約150円)」です。上の写真ではメーカーが分からないですが、あじわいココアは森永乳業製、バンホーテンココアは明治乳業製です。

上の写真は、森永「あじわいココア」の原材料名です。無脂乳固形分が2,4%、乳脂肪分は0,6%です。「ココアパウダー」よりも前に「砂糖」の記載があるので、砂糖が割りと多く使われているのが分かります(原材料名の記載順序は、普通多く使われているものから始まりますから)。面白い原材料として、「デキストリン」「寒天」なんかが入っています、ドロッとした食感を与えるためでしょう。デキストリンってのは、天然の洗濯ノリの成分、あの「舌きりスズメ」が食べたのがこれです。

栄養性分表を見てみると、100mlあたりのエネルギー量は48キロカロリー、あの赤いコカコーラ並みの数値です。たんぱく質は1、0g、脂質は0,8g、炭水化物は9,8g、ナトリウムは40mg、カルシウムは33mgです。

今度は上の写真、バンホーテンココアの原材料名を見てみましょう。無脂乳固形分は3,7%、乳脂肪分は0,3%、その他に植物性脂肪分が0,4%含まれています。こちらは砂糖ではなく「ブドウ糖果糖液糖」が使われていますが、やはり原材料名のトップに来ています。あとやはりドロッとした食感を与えるために、セルロースが使われています、その辺に生えている「草」の成分ですね。あと甘味料として「
アセスルファムK」「
アスパルテーム」「
Lフェニルアラニン化合物」と言った、健康評論家が見たら「ケシカラン!」と鶏冠にきそうなのも入っています。

栄養性分表を見てみると、100mlあたりのエネルギー量は42キロカロリーと、甘味料の恩恵かあじわいココアより6キロカロリー少ないです。たんぱく質は1,3g(+0,3)、脂質は0,8g(同値)、炭水化物は7,3g(−2,5g)、ナトリウムは56mg(+23mg)です。何故かカルシウムの記載はありませんでした、でも入ってるはずですが・・・。
私の感想としてはやや簡単になりますが、味わいココアは「まろやかさには欠けるもののすっきりした味わいでココアの味わいも豊富」、バンホーテンココアは「お値段は張るがミルク感が強くまろやかで甘さ抑え目」といったところでしょうか?
こうやって手軽に出来上がったココアが飲めるのはいいことですが、やはりココアは粉末のものを牛乳で溶かして作ったほうが、より美味しくいただけるのは間違いないでしょう。先程の原材料名を見ると、なおそう思いました。
さて今回の「ココア」ですが、今でこそすっきりした味わいだったりまろやかだったりと飲みやすい飲み物ですが、それは

先程のバンホーテンココアのパックに記載されている、この「
カスパルス・ファン・ハウテン(バンホーテン)」という方のおかげだそうです。ではこのバンホーテンさんが、いったいどういう事に貢献したと言うのでしょう?、これからそれを追求していきたいと思います。
「ココア」というのは、アメリカ大陸原産の「
カカオ」とい植物の実である、「カカオ豆」から作られます。この「カカオ豆」を発酵させて焙煎し、乾燥させてすり潰したものが、チョコレートなどの原材料名にも記載されている「
カカオマス」です。
実は先程のバンホーテンさんが登場するまでは、「ココア」とか「板チョコレート」とかいった区別はありませんでした。カカオ豆から作られる食品は、発酵させてすり潰した「カカオマス」と、この「カカオマス」をお湯などに溶かして液状にしたもの、いわゆる「原始ココア」だけでした。「原始ココア」というのは私が勝手に名付けたものなので、このブログだけでの記載です、他のサイトではまた別な呼び名で記載されているかもしれません。
カカオマスには約55%の油脂(カカオオバター)が含まれているだけでなく、苦味や酸味も強いので、原始ココアを今のココアのように飲むのは至難の業でした。かつて今のメキシコあたりに存在した「
アステカ」という国の「
モクテスマ2世」という皇帝は、1日にこの原始ココアを50杯〜200杯も飲んでいたって言うから凄いものです。
大航海時代にこの「カカオマス」が、ヨーロッパ(旧大陸)にもたらされました。砂糖・牛乳・香辛料などを加えたりして、多少は飲みやすくはなったものの、油っぽさと苦さと酸味が災いして、今一つ大衆受けする飲み物ではなかったようです。
そして時は下り19世紀の初めになります、ヨーロッパ中で「カカオマス」や「原始ココア」は、宮廷内や上流貴族で飲み物としてのほか、スイーツの食材(要は原材料)としての地位も得ました。しかし一般大衆の飲み物としてはまだ、「新しい物好きの好奇心の対象」的なものでしかなく、多くの人々に受け入れられるものではありません。それはやはり、「原始ココア」に含まれる油脂成分、そして酸味がネックになっていたためです。
今でこそ「ホットチョコレート」というのがあって、上品な飲み物になっていますが、これは余計な油脂・酸味・不純物が除かれて、美味しく加工されているものです。当時のカカオマスをすり潰して、お湯に溶かしだだけの物とは、比べようがありません。さあこの今一つ味のよくない原始ココアを、何とか美味しい飲み物に出来ないのでしょうか???

そんな時代のオランダに現れたのが、先程も登場した、ココア工場を営むバンホーテンさんでした。「工場」なんて言うと今の明治乳業や森永乳業のような大工場を想像しがちですが、いわゆる町工場的なもので、バンホーテンさんも従業員に混ざって、カカオマスを細かく粉砕した「ココアパウダー」の生産に励んでいました。
「カカオマス」はそのままでは飲み物になりませんから、細かく砕いて「ココアパウダー」に加工しなければなりません。しかし当時は油分の多いカカオマスから、充分に油抜きが出来なかったので、ココアパウダーの質が悪く液体に溶けにくいため、これを使って作った原始ココアは美味しくなかったようです。
さてある日の事、作業を終えたバンホーテンさんが、カカオマスで油まみれになった手でぼやいていました。「まったく今時の若い連中は、こんな油っこいもんばっかり飲みおって。おかげで手が油でべとべとじゃないか!、こりゃ石鹸つけて洗わないと落ちないぞ・・・」
渋々石鹸をつけて手洗いすると、面白いように油分が落ちていくと共に、ある事に気付きます。「おっ!、ココアの油が落ちて、固形物が底のほうに溜まってるぞ!。こりゃココアのあの油ギトギトを、綺麗さっぱり落としてくれるかもしれん。・・・しかし石鹸使うわけにもいかないしなあ・・・、何かいいアイディア・・・いやいやここは英語圏じゃないオランダだ、いい「
イデー(蘭:発想・アイディア)」はないもんか・・・」
バンホーテンさんは試行錯誤の末、「
ダッチプロセス」という原始ココアの油脂分と酸味を落とす方法を発明しました。そしてこれを粉末状に加工して、世界で愛され続けて180年以上になる、「バンホーテンココア」が誕生する事になります。
この「ダッチプロセス」ですが、油と酸っぱさにまみれた原始ココアを、アルカリ処理(水酸化ナトリウムなんかを加える工程)する事で、油は石鹸を付けた時のように落ちていき、酸っぱい成分(酸性成分)はアリカリで中和されるというわけです。
ところで先程出てきた「
ダッチ」という言葉ですが、これは英語で「オランダ」を意味する言葉です。ちなみに日本で使われている「オランダ」という言葉(語彙)は、日本でしか通用しません。この「オランダ」の語源は、安土桃山時代に日本に来ていたオランダ人に、とある武将が「お前たちはどこから来たんだ?」とたずねたところ、「ホラントだ」と言ったのを「オランダ」と聞き違えた事に由来するようです。「
ホラント」というのは、今では北と南に分かれてしまいましたが、当時のオランダ(北ネーデルランド)の中心的な地域でした。
さて話は脱線しましたが、また時代が下って19世紀の終わりになります。「ダッチプロセス」ですっきりした味わいになったココアですが、ここである方が突っ込みを入れます。「アルカリなんか入れたら、せっかくのココアのあの上品な酸味も苦味も消えちまうじゃないか!」と、「ブロマプロセス」というココアパウダーの製法を引っさげて登場した、「ドミンゴ・ジラデッリ」と言う方です。「カカオマスの油なんて、機械で搾り取ればいいんだ」という発想から、カカオマスに何も薬品類を加えず、より本来のカカオの味わいのココアパウダーの製法に成功しました。
「ブロマプロセス」によって作られたココアがどんな味わいかは、飲んだ事がないので分かりませんが、一般的に出回っているココア(ダッチプロセスのもの)に比べると、苦味や酸味が強く、色も赤みを帯びているようです。機会があれば、この「ブロマプロセス」で作られたココアを、飲んでみたいものです。
・・・と一部フィクションが入り混じってしまったようですが、こんなご苦労の中、今私たちは美味しくココアを飲めるわけです。バンホーテンさんとドミンゴ・・・(言いにくいので省略^^;)さんに、感謝しなければです。
さてではここで、チョコレートやココアなどと、それらの原料になるカカオマスやカカオとの関係を下に記載していきます。
・カカオの実を割って、取り出した粒々が「カカオ豆」
・カカオ豆を発酵させて、焙煎してすり潰して乾燥したものが「カカオマス」
・カカオマスをもっと細かく砕いて、お湯などに溶かした飲み物が「原始ココア」(呼び名はまちまち)
・カカオマスから搾り取った油脂が「カカオバター(ココアバター)」
・カカオマスから油脂を搾り取った残りが「ココアケーキ」
・ココアケーキをさらに細かく砕いて粉にして、乾燥させたものが「ココアパウダー」
・ココアパウダーをお湯などに溶かした飲み物が、現在の「ココア(飲料)」
・カカオマスにさらに、カカオバターとココアパウダー、粉乳などを加えて固めたものが「チョコレート」
・チョコレートを加熱して液体にして、ミルクなどを加えたものが「ホットチョコレート」
上の記載を見ていただければ分かりますが、「チョコレート」と「ココア(飲料)」は兄弟みたいなものです。ココアはチョコレートのような味わいを保ちつつ、脂肪や糖質も抑えられて低カロリーです。・・・もちろん砂糖や牛乳を加えてしまえば、カロリーは高くなってしまいますが・・・^^;
ココアパウダーの中には、砂糖や余計なものが入ってない純粋な「ピュアココア」というものもあります。近頃チョコレートを食べ過ぎている、チョコレートがやめられない、そんな時は一度、「ココア」を飲んで見るのもいいかもしれません。
格安料金60分2000円で施術 { 指圧マッサージ サムライ }
川崎市 川崎区の 指圧マッサージ サロン
パソコン 川崎 指圧マッサージ サムライ メインHP 川崎 指圧マッサージ サムライ ispotページ
モバイル 川崎 指圧マッサージ サムライ メインHP 川崎 指圧マッサージ サムライ ispotページ
ブログの新作ご確認は、ツイッターが便利です
川崎 指圧マッサージ サムライ パソコン用ツイッター 川崎 指圧マッサージ サムライ モバイル用ツイッター