2012年03月18日

リラクゼーショニストとしての信念

今回、パソコン内にある過去の文章データを整理していると、平成21年ごろに記載した文章が出てきました。私が神奈川に出てきて3年目のある日、「現状からの脱却」と「今後のプラン」として書き記したものです。今読んでみて傑作(?)とも言える一文なので、公開することにしました。


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リラクゼーショニストとしての信念


 平成18年の4月に、実家の新潟燕から神奈川県に出てきた。石原慎太郎が都知事になったりで可能性に満ち溢れた首都圏で働ける。「腕とノウハウがあれば必ず成功する」そう思いながら。そして、もうすぐ3年が経とうとしている。

 現在、昼間デイサービスで働きながら夜は2ヶ所の温浴施設を渡り歩き、3つの施設でリラクゼーションの業務を行っている。関東で仕事を始めたばかりの頃と比べて、収入面や生活の質は格段に上がった、が近頃どうも不満を感じる。収入は悪くないとは言っても、よくよく考えれば、ほとんど不眠不休で勤務している割には、時給に換算したら1000円にもならない。そして、そうやって多くの時間が過ぎていくのに、自分の職業人としての技量が、今どのレベルにあるのか全く見えて来ない。

 今までは、自分なりに評価基準を決めてやって来た、温浴施設の場合は指名の数で技量を評価しようとしたが、数人で業務を行っている場合、銘々条件も違うわけたし、第一、週に3日くらいしか出勤しないというのに、正確な数値が出るわけがないと思えてきた。デイサービスでは、利用する人からはわりと好評を得ているが、こちらは「余程いい加減で気の抜けた」事をしていなければ、悪く言われる事はない。したがってこちらも宛てにならない。そのうち、こう思えてきた、「いくら自分の腕とセンスを上げても、このまま雇われ人でいたのでは、何も変わらないのではないか」

 そんな考えからか、10年以上後を予定していたリラクゼーションサロン立ち上げを、前倒そうと真剣に考えるようになった。そして、現状への失意、例えば不正整骨院による健康保険を悪用した劣悪施術のまん延や、それらに対してサービスの質の向上で対抗せず公の金ばかりを当てにした保険治療ばかり押し進める業界団体の姿勢から、過激な方針を打ち出した。施術料金を極限まで抑え、安かろう良かろうをひっ下げて、リラクゼーション業界に殴り込みをかけてやろうというものだ。現在のような景気低迷の時、一般的に言われている、「マッサージなどリラクゼーションの相場は、1分あたり約100円」でやっていたのでは、客足の絶えない店舗を作るのはまず無理である。以下のA→B→C→A…のループで戦略を立てる必要がある。

A、来店を促す目的で、施術の価格を、損失が出ない範囲で、限界まで下げる。この場合、損失を出してまで価格破壊を行ってしまうと、ダンピング(不当廉売)のレッテルを貼られる恐れがある。

B、施術の値段を下げても利益をだすためには、稼働時間を限界まで長くして、いわゆる「薄利多売」を実践していくしかない。

C、薄利多売、この場合でいう「一人分の利益は低くても、大勢やれば大きな利益になる」ようにするには、客の来店をより促す必要がある。

 施術時間、すなわちコースは20分、40分、60分…と、20分単位とし、20分では部分集中、40分以上で全身をやるようにする。ただし、40分以上でも客側から部分集中を求められた場合は、出来るだけニーズに応じる。施術時間を15分単位にする事も考えたが、この場合、部分集中に15分、全身に30分以上では、やや時間不足に感じる。施術料金は、20分で950円を基本とし、これに比例するように40分1900円、60分2850円…としていく。950円にこだわる理由は、現在業界でもっとも低価格であろう金額を意識している。錦糸町(東京都墨田区)や小岩(東京都江戸川区)のタイマッサージ店を始め、一部で「60分3000円」の料金設定が既に存在する、実際には存在しないが、20分に換算した場合1000円になる、これを50円下回る設定にしたわけだ。相場の半分以下で出来ることになる。

 しかし現代人は、素直に良いものを「良い」と認めようとはしない、この事は今までの経験からも痛いほどわかる。したがって、単に料金を抑えるだけではなく、他に何か極めつけとなる要素をプラスしなければ、粗悪な激安店と一緒にされてしまう。考え抜いた末、いくつかの案が浮かんだ。

 まず、他店と差別化を図る要素は、次の4つとする。

1、営業時間を、深夜帯を含めた18時間とする。
 以前からつくづく思っていたが、マッサージ・整体などは店閉まいが早い、だいたい午後7時に終わる所が多く、早ければ午後6時前に終わってしまう。午後10時やそれ以降まで営業している所も、近頃は増えてきてはいるが、日本人が行っている所はまだ少ない。大抵は、外国人を破格で酷使している所がほとんどで、あまり良いサービスは期待出来ない。今時、アフター5を自由に過ごせる人ばかりではないのに、こんな事では困る。このような事から、営業時間を午前10時から早朝4時までの、18時間とする事にした。

2、初回の料金を、30分コースに限り半額にする。
 新規参入店の場合、来店を希望する客は、実際にサービスを受けた人の紹介ならあまり問題ないが、そうでないと、自分で来店してサービスを受けてみないと、そこがどの程度のところなのか分からない。そのため、どうしても「お試し」が必要になる。本来お試しというもの、例えは試食や試着などは、無料で提供するものだが、リラクゼーションの場合は下手に無料にすると、客から「健康マットでも売りつけられるんじゃないか?」という疑いを持たれかねない。そこで、初回だけ30分700円として、少しでも来店しやすくして、新規の顧客を増やしていき、口コミによる宣伝を期待する。

3、70歳以上は、2回目以降も30分コースのみ半額とする。
 日本の人口の6人に1人は、70歳以上の高齢者と言われる。この年代層の人が、健康増進を目的として気軽に利用できるように、70歳以上では2回目以降も、30分コースの料金を、半額の700円とする。こうする事で、社会貢献を担うとともに、ここから新たな客層の開拓を期待する。

4、全てのコースに、施術着レンタルを付ける。
 リラクゼーション業界において、施術着の提供は、常識になりつつある。他店では、短いコースでは施術着を出さない所が多い。しかし施術着の提供は、飲み物提供などおまけ的サービスと違い、必要不可欠なサービスなので、短いコースの利用客を、差別している事になる。こういう事から、施術着は全てのコースで提供して行く。

 次に、業務を行ううえで最低限のモットーは、以下の3つとする。

1、施術をおこうのに、機械や器具を絶対に用いない。これをやってしまったら、粗悪な不正整骨院となんら変わりがなくなる。

2、完全指名制とする。いかなる理由があれども、指名された者以外に施術をさせない。

3、健康食品などの品物を売りつけるような行為を、絶対におこなわない。

 以上の事を、本来の業務で心がけていけば、他の業者に太刀打ちできる。後は、「決断」あるのみ。

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この文章を記してから約2年後に、実際に開業をすることになります。営業時間や料金設定など現在とは違った部分もありますが、大体の部分が現実化しています。とにかくこの頃は、「現状打破」ばかりを考えておりました。しかし、この頃の葛藤がなければ、「指圧マッサージサムライ」は生まれてなかったかもしれません。

せっかくなので、HPの「同業者の方用ページ」にも公開しようと思います。




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posted by サムライ斉藤 at 07:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術論
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