私が今まで買っていたのは、明治の「おいしい牛乳」が多いですね。まあ結局は、何でもいいのですが(^^；。ちなみに、ここでいう｢牛乳｣とは成分無調整のものであり、低脂肪乳や乳飲料ではありません。
さて、この｢牛乳｣ですが、よく｢牛乳は高いから、低脂肪乳にしよう｣といったように、値段が高いととられがちです。実際私自身、そのような意見を何回も直接聞いています。
では果たして、｢牛乳は高い！｣のでしょうか？
確かに低脂肪乳は、ドンキホーテあたりへ行けば１リットル１００円で買えますし、他の｢牛乳もどき｣な加工乳や乳飲料も、値段的には牛乳をかなり下回っている事が多いです。しかし、牛乳もピンからキリまでですが、大体平均すると１リットル２００円前後です。
今から３０年前、私が小学校の高学年だった頃、スーパーで売っていた牛乳は１リットル２００円くらいでした。この当時、１ヶ月の小遣い５００円だった私ですが、｢牛乳は高い｣とは思いませんでした。むしろ、｢２００円で１リットルも牛乳が飲めるのか！｣という思いでした。
それから３０年間、牛乳の価格はほとんど変わっていないのです。
これが何を意味するか？、｢牛乳を生産して得られる利益は、３０年前とほとんど変わっていないのではないか？｣、という事です。
私も細かい部分までは把握していませんが、牛乳が出来るまでには、酪農家による｢牛の世話｣や｢搾乳｣などの手間といった長い道のりがあります。電化製品のように、部品さえあれば短時間で出来上がるものではありません。こうして作られる牛乳の元になるものを、｢原乳｣といいます。
スーパーなどで売っている｢牛乳」は、乳業業者によってこの「原乳」を殺菌したり成分の均一化したりして作られます。また、｢牛乳もどき｣な低脂肪乳や乳飲料は、｢牛乳｣を加工したり脱脂粉乳などを混ぜて作られます。
牛乳を「ハチミツ」に例えるなら、「原乳」は採りたてのハチミツ、「牛乳」は不純物を取り除いたハチミツ、「低脂肪乳」はハチミツから少し糖分を抜き取ったもの、「乳飲料」に至っては僅かなハチミツに砂糖やコーンスターチなど他の原料を混ぜたもの、と表現できるでしょう。
さて、スーパーなどに行くと、先ほどの「ドンキホーテの１００円の低脂肪乳」は例外として、「牛乳」と「低脂肪乳」「乳飲料」の値段差はあまり見られません。前者が平均１リットル２００円くらい、後者は平均１リットル１５０円〜１７０円くらいです。１リットルあたりの違いは３０円〜４０円くらいです。少なくとも「純粋ハチミツ」と「加藤ハチミツ」のように、倍以上の値段差はありません。
またまたこれが何を意味するか？、『「原乳」の卸価格って、昔から「据え置き」って事じゃないのか？』
要するに、「原乳」を単に「殺菌」「成分均一化」しただけの「牛乳」と、様々な加工が加えられる「低脂肪乳」と「乳飲料」の値段がさほど変わらないって事は、元になる「原乳」が相当安く買い叩かれてるんじゃないか？ってことです。
これは私個人の私見ですが、かなりの手間をかけて生産される「原乳」ですから、本来はもっと高い値段で卸せてもいいはずです。調べたところ、平均的な卸値は１リットル当たり８０円といいますから、あと３０〜４０円、あるいはそれ以上上げても妥当でしょう。ところが、これをやってしまうと商品としての「牛乳」などの値段も当然上がってしまい、誰も牛乳を飲まなくなる。仕方なく卸値が据え置かれているというのが現状だと思います。
したがって、牛乳はむしろ「安い飲み物」といってもいいでしょう。もちろん、びんに入った牛乳は割高になりますが、１リットルのパックで購入すれば、決して「高い飲み物」ではないです。
しかし我々は、たかだか「３０円〜４０円」の違いだけでも神経質になったりします、以前のブログにも記載した「マクドナルドのマックポークが２０円値上げしたら批判が相次いだ」といったように。
ただ、肉や野菜・牛乳といった「農産物」は簡単には生み出せない事を考えると、「マックポーク」も「吉野家の牛丼」なども決して「高い」とはいえないはずです。
まあ巷で「あれが高い」「これが高い」といわれているくらいですから、もう少し「マッサージや整体は高い」という声があがってもいいと思うのですが（＾＾;;
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