2013年03月01日

マッサージの強揉み・強押しは「悪」なのか?

3月は今までの「食ネタ偏向」を改めるべく(これはこれでいいのですが・・・)、「施術論」のブログを多く記載していこうと思います。とはいっても、書きかけが山ほどストックされて一挙に顔を出すパターンは、今回も受け継がれそうです^^;

まず手始めに、整体やマッサージなどをおこなう時の力加減について、巷に蔓延している「嘘」を徹底的に暴いていきます。

皆さんが整体やマッサージ、あるいは「○○療法」とか「△△セラピー」といった、お体に何らかの刺激(撫でる・押す・揉む・叩く・揺するなど)を加える施術を受けられる時、普通はその力加減を確認されると思います。確認しながら最適な圧で施術をおこなうべきなのですが、ここで「いいえ、全然聞かれませんよ」って場合、

・相当な信頼関係が出来ていて、「お任せ」になっている
・施術者が一方的で、お客(患者)の要望を受け入れない

のどちらかだと思います。後者については論外なので、早いうちに退散する事をおすすめしますが、前者の場合でもその日の体調などによって力加減が微妙に変わる事がありますから、好ましいやり方ではありません。

そして、次のように言われたことはありませんか?

@ 力加減は、強ければ強いほど効果が出る!。痛くても我慢した方がいい!
A 強い力加減で施術を続けていると、体調が悪くなったり体を壊す!。弱い力で施術したほうが体には良い!

上の@とAですが、実はどちらも「嘘」です。@については完璧な嘘なので、次回のブログ「痛いだけのマッサージは地獄への道?」で述べるとして、今回はAについて記載していきたいと思います。

施術をおこなっている時、施術者が加える圧が、お客が求めるレベルに至らない場合があります。その理由として、

A、施術者が、お客の求めるだけの圧が出せない
B、施術者が、「強い」と「強過ぎる」を混同している
C、施術者が、施術圧の「出し惜しみ」をしている

のどれかでしょう。

「A」の場合は、ある意味仕方がないですね。お客が航空母艦のように巨大で施術者が駆逐艦のように小さい、もっとわかりやすい例で挙げれば「ライオンと羊」のような場合、お客の求める圧に至るのは難しいです。ただ現在はお客の70%くらいが、程度はまちまちにしろ「強押し施術」を希望しますから、対応できなければできないほど、施術者としての先行きは危ういでしょう。

「B」の場合は、要するに「強押し施術」に対してアレルギーを起こしているような状態です。以前の施術で、圧の入れ過ぎによる事故(骨折など)を起こしたりした場合、強い圧を入れる事に抵抗を持ってしまう場合があります。しかし、「強い」と「強過ぎる」は違いますから、適度な圧を見つけられないようでは技術不足ともいえ、これも施術者としての先行きが危ういです。

問題なのは「C」です、要するにお客の求める力加減に対して、わざと下回る圧しか出さないというものです。そしてそういう人たちの拠り所となっているのが、先ほど記載した「強い力加減で施術を続けていると、体調が悪くなったり体を壊す!」だったりします。

確かに受け手によっては、間違っていない場合もあります。例えばご高齢で体力が落ちていて、しかも筋肉にあまり緊張が感じられない方の場合、強すぎる刺激はさらに体力を奪い、体調を崩しかねません。こういう場合は入念に力加減を確認したうえで、体に負担にならない程度でおこなう必要があります。

しかし施術者によっては、相手が誰であろうが「強い圧はダメ!」を主張している事があります。ここまで極端ではないにしろ、お客の求めを大幅に下回るような力加減を、「これくらいがちょうどいい!」と押し通す場合や、怪しい理論で口車に乗せ正当化する場合もあります。なぜでしょう?、そりゃもちろん

・疲れるから
・強押し客に指名されると困るから

ほとんどこの2つですね。私は今まで色んな治療院やサロンを回ってきて、また実際に業務に携わってきたので、こんなことはお見通しです。また、整体やマッサージを受け慣れている方なら既にお気づきのはずです。

そしてこういう「C」に当てはまる人たちの多くが、毎年ひょっこり現れては、煙の如く消えていきます。また、そういう人たちを抱えた店舗も、次々と消えていったり、真面目に業務に勤める従業員に見限られています。この事も、受け慣れている方なら承知の通りです。

ただ、中には本当に「強い圧は悪だ!」と思っている施術者もいます。その理由が

「撫でるくらいの刺激を加えれば、心地よくなって反射的に緊張が緩む」

という理屈で、これは今流行?のアロマトリートメントの類で、一部から支持されているようです。

しかし、足が吊った時などのような異常緊張状態(けいれん)の時ならまだしも、実際にはそんな簡単に「撫でただけで緩む」なんて事はありません。ましてや、肉体労働や長時間のデスクワークでガチガチになった現代人の肩や腰が、撫でただけでほぐれるなんてことはまずあり得ないです。嘘だと思われる方は、「撫でるだけにしてください」と施術者に伝えて受けてみると良いでしょう。

また、

「強い力で施術をおこなうと、だんだん筋肉が硬くなってくる」

という理屈もあります。確かに緊張している筋肉を肘などで豪快にグリグリやっていると、だんだん筋肉は硬くなってきますから、正しい部分もあります。ただこれは、限度を越えるほどの強圧で施術をおこなった場合であり、単に強い力で施術をおこなったとしても、筋肉自体が硬くなったりしません。硬くなっているように思えるのは、筋緊張が高まっているためです。

ここで「理屈には理屈」という事で、1つの法則をもってうわべっ面な弱押し信奉を崩していきたいと思います。

アルントシュルツの法則」というものがあります。ウィキペディアのほうを読んでもさっぱりわからないと思うので、以下にどのようなものかを記載します。

この法則は、体にマッサージなどの刺激を加える時、その力加減の程度によって、どのような影響が出るかというのを現しています。すなわち、

・弱い刺激を加えると、神経の働きを目覚めさせる
・中くらいの刺激を加えると、神経を興奮させる
・強い刺激を加えると、神経の働きを抑える
・物凄く強い刺激を加えると、神経を鎮静(麻痺)させる

というものです。筋肉の緊張具合は神経によって調節されていますから、神経が興奮に近づけば筋緊張が高まり、神経が鎮静に近づけば筋緊張が緩むことになります。

例えば、脳梗塞の後遺症で足が麻痺している方に対して、やや弱めのマッサージをおこなう事で、神経の働きを高めて足の麻痺を改善するといった方法があります。ただ私は、「麻痺の方には弱いマッサージでいいから楽だ」と、今の訪問マッサージなどに携わる多くの者が勘違いしているので、この例はあまり挙げたくないのですが(弱いマッサージは補助的なもので、主となるのは「機能訓練」なので)

また、先ほど記載した「アロマトリートメント」、あるいは「オイルマッサージ」の類でそれなりに緊張がほぐれるのは、ただ撫でているように見える手技でも、実際には「強く押しつけながらこする」事をしていて、刺激は結構強くなるからです。ただ「なでなで」してただけでは、何も変わりません。

整体やマッサージなどでの刺激もそれは同じで、緊張状態にそぐわない弱い圧で施術していても、緊張がほぐれないばかりかかえって緊張し、結果的にお客の神経(イライラ)が出てしまいます。

施術によって緊張状態を緩和するためには、それなりの「強い圧」は必要なのです。なので施術者には、

・充分な施術圧が出せないなら、実践を積んだり手や指のトレーニングで力をつける
・ちょうどいい圧加減がわからないなら、お客にこまめに聞く
・屁理屈こいて、施術圧の出し惜しみをしない

ことが求められますね。

今回の文章は、本当はHPの「同業者の方用ページ」用に作成したものなのですが、この問題を改善するためには「お客さん」のご理解も必要なので、施術論として公開しました。このブログが、施術をお受けになるお客(患者)さん、そして真面目に業に勤しんでいる施術者にとって、後押しになることを願います。


〔 追記 〕

子供の頃、ご両親に「肩たたき」をしたことはないでしょうか?

この「肩たたき」ですが、子供の力なので1回の圧はたいした事はありませんが、持続的におこなう事で刺激の「加重」が起こり、若干ですが強く叩いたのと同じ効果が得られます。しかも子供の手は柔らかいので、筋肉を硬くする心配もありません。

しかし最近ではこの良き習慣が失われ、「孫の手」や「マッサージチェアー」に取って代わられています。孫の手の硬いゴルフボールでガンガン叩く刺激や、マッサージチェアーによる電気的な長時間の刺激は、筋肉を硬くしかねません。


〔 追伸2 〕

マッサージの強揉み・強押しは「悪」なのか? 2」も、合わせてお読みください。



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posted by サムライ斉藤 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術論
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