2012年11月08日

「サケ」に生まれて来なくてよかった!

昨日ご来店のお客さんから、紅鮭をいただきました^^

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缶詰や既製品として魚を食べることはよくあるのですが、自宅で魚を料理するのは今回が初めてになります。うちはガスレンジにグリルが付いているのですが、洗うのが大変なので、アルミホイルに包んでオーブントースターで調理しようと思います。あと、細かくちぎって米と一緒に炊き上げ、炊き込みご飯にもしようと思います。

さて、今回のブログタイトルにある「サケ」ですが、これまた波乱な一生を送る魚だなあと思います。

よく知られているのは、「川で生まれ、海で育って、また川に戻る」というものです。魚は大抵「海水魚」か「淡水魚」に分かれていて、海水魚は淡水では生きられず、逆に淡水魚は海水では生きられません。これは、体外の水分(海水あるいは淡水)と体内の水分(体液)の濃さが違った時の調節機能(要するに浸透圧調節)のしくみが、ほとんどの場合海水魚・淡水魚それぞれで決っているからです。

海水魚は海水中で何もしないでいると、体内の水分が浸透圧によって体外に引っ張られてしまい、脱水を起こしてしまいます(漬け物状態ですね)。そうならないように、常にたくさんの海水を飲んで、水分だけを取り入れて塩分は鰓(えら)や腎臓から捨てています。しかし淡水中では、逆に体外の水分が浸透圧によって体内に入ってきてしまいますが、ほとんどの海水魚はこれに対処する機構を持っていないので、細胞が水ぶくれになってしまいます。

淡水魚は淡水中で何もしないでいると、体外の水分が浸透圧によって体内に引っ張られてしまい、水ぶくれ状態になってしまいます。そうならないように、口からは一切水を飲まず、余分な水分を常に鰓や腎臓から捨てています。しかし海水中では、逆に体内の水分が浸透圧によって体外に引っ張られてしまいますが、ほとんどの淡水魚はこれに対処する機構をもっていないので、細胞が脱水状態になってしまいます。

要するに、海水魚と淡水魚では、鰓と腎臓の働きが違うわけです。

ところが、サケやウナギなど一部の魚は、海水魚と淡水魚が持つ鰓と腎臓の働きを、環境に応じて使い分ける事ができます。そのため、川から海、逆に海から川へ移動する事ができます。

こんな万能魚的な「サケ」ですが、その一生は他の魚以上にはかないものがあります。特に一生の終盤期でそれを見る事ができます。

先程も少し記載しましたが、サケは成長して大きくなるとやがて生まれた川を目指します、「海から川」への移動です。何しにいくのか?、「里帰り」なんて事は決してありません、「繁殖」のためです。

実はサケが「川と海を行ったり来たり出来る」というわけではなく、「違う環境に適応できる」というだけなのです。したがって、海から川に入ると環境もガラッと変わり、負荷がかかってダメージは受けます。しかもサケは普通、川を上る間は餌を摂らないので、体の抵抗力はどんどん低下します。

それでも「繁殖」をしなければならないので必死に川を上りますが、さらにそこには様々な障害物が待ち構えています。

一番の障壁は「川」そのものでしょうね、下流から上流に泳いでいくためには、相当量のエネルギーを必要とします。しかも水深が浅く、岩肌にぶつかったりすれば魚のもろい皮膚は簡単に傷がついてしまいます。

さらに川を上っている時に、熊や鷹などに捕まったりします。あるいは密漁されてしまう場合もあり、こっちのほうが深刻なようです。

やっとの思いで川の上流にたどり着いても、もしそこで1匹のメスに対して2匹以上のオスがいた場合、オス同士のバトルが繰り広げられます。サケのオスは成長すると、口が大きく広がるようになります、この大口で相手のオスの背中に「噛み付く」そうです。先程も記載したように、サケの体表面は特に弱っている場合もろいため、噛みつかれた場合その部分が脱落して、致命傷になる事もあります。

サケって大人しそうな魚かと思っていたけど、結構凶暴なんですね。まあ繁殖期には、ハトだろうとウサギだろうとナマケモノだろうと、オスは気性が荒くなりますけどね。

一方のメスは、産卵する場所作りをしないとなのですが、手も足もないので川底に体当たりして穴を掘ります。当然ながら、体中ボロボロになります。

オス同士の決着がつき、1組のカップル(つがい)が誕生すると産卵が始まるのですが、これがまた何ともはかない光景です。メスがまず産卵をおこない、そこへオスが精子を「散布」する、ただこれだけのためにはるばる川を上って来たのかって思いです。そして、それが終わると新婚旅行に行くなんて事も決してなく、「エネルギー切れちゃった」ってそこで力尽きてしまいます。

こういう行動は、もう既に遺伝子レベルで決っているようですね。まあ一部例外もあって、一生川で過ごしたり、海に出たけどそこで一生を終えるものもあるようですが、大脳皮質という高等脳を持たないサケの場合、そういう例外はすべて「異常」とされてしまうんでしょうね。

ただ、サケの中からだって、「オレはアメリカ西海岸まで泳いで渡る夢があるんだ、何であんな薄汚い川に戻らないとダメなんだ!」「私はあんなジストマ(吸虫)やサナダムシ(条虫)がウヨウヨいる川に戻るなんてまっぴら御免、この大海に骨を埋める覚悟なの」というような個体が出てもいいんじゃないかと思います。

我々人間ならなおさらそれが言えるでしょうね、「家庭を持って子供をつくる」のはあくまでも1つの「道」に過ぎません、私たちは大脳新皮質があるわけですから、本能に任せることなく「考えて」行動する事が出来るわけです。それなのに、いたずらに回りの風潮に流されて自分の行く末が決ってしまうんじゃ、結局はサケと同じです。

「死への川上り」という運命が遺伝子レベルで決められていて、それを意志ではどうしようもないなんて、本当にはかないと思います。ああサケに生まれて来なくてよかった。


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posted by サムライ斉藤 at 05:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 生まれて来なくてよかった

2012年08月09日

「セミ」に生まれて来なくてよかった!

立秋を迎えたからか、朝晩が以前よりも若干、涼しく感じるようになりました。

それとは直接関係ないのかもしれませんが、今まで日中「ミンミンゼミ」しか鳴いていなかったのが、少しずつ「アブラゼミ」が鳴き出すようになりました。

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当店入居建物の斜め向かいには教会があるのですが、こちらの敷地内の桜の木は、セミの格好の鳴き場所になっています。

ところで皆さん、セミはなぜ鳴くと思いますか?。夜中に鳴いたりと、騒音にもなりかねないセミの鳴き声ですが、別にうるさくさせるために鳴いているわけではないですし、ましてや「勝手に鳴いている」なんて事はありません・・・ってそりゃ勝手なカラスだ!・・・ってちょっと古すぎますね^^;;;

実はセミだけに限らず、鳴く虫というのはすべて「オス」です。オスが鳴いているところへメスがやってくる、要するに「求愛行動」ですね。だからおそらく、「よ〜めにぃ〜こないかぁ〜♪」っていうつもりで鳴いているんでしょうね(これまた古すぎ^^;;;;)。逆に蚊やカマキリなどは、メスのところにオスが寄ってくるそうです。

そんな「セミ」ですが、昆虫に限らず下等動物全体から見ても長寿です、平均5年、長いものでは17年も生き続けます。カマキリで1年、バッタで8ヶ月、ウスバカゲロウに至っては1週間の寿命だそうですから、どれだけ長いかが伺えます。

しかし、

仮にセミの寿命が5年だとして、本来の「セミ」の姿でいられるのは僅か2週間ほど、残りの4年11ヶ月2週間は「幼虫」の姿で、土の中で木の根っこから栄養を吸いながら生き続けます。その間、「かったるいからちょっとおもてに出るか!」とか「この場所も飽きたから別の場所に行くか!」なんて事はありません、ひたすら同じ場所で人生・・・いや「セミ生」の99%を過ごします。

その土の中での生活も、決して平凡とは限りません。動かずじっとしているのをいいことに、モグラやアリ・オケラなどの餌食になったりすることもあります。

さらに場合によっては、じっとしている幼虫(セミになっていない「セミ」)から「セミタケ」とかいうキノコが生えてきたりします。中国の古い書物には、背中からキノコが生えたセミが、意気揚々と飛んでいる絵が描いてあったりもしますが、実際にはそんな事は起こるわけがありません。キノコに栄養を吸い取られて死んでしまい、さらにキノコごと採集家に掘り出されて、中華料理の高級食材や強壮目的の漢方薬として売り飛ばされる運命が待っています。

このような幾多もの障壁を乗り越えて無事成虫(本来の「セミ」)になっても、それは人生80年の人間で言ったらもう78歳くらい、後期高齢者です。まあ「人生50年」とすれば49歳くらいですから、こっちのほうがピッタリきそうですが・・・。

そして、たった2週間ほどでメスを引き寄せて交尾をして子孫を残さなければなりません、うまくいくのは20%ほど、残りの80%はスズメバチ・カマキリ・鳥などの餌食になってしまいます。こうして考えると、鳴いてるセミも必死なんですね。

以上のことを考えると、「セミの一生ってはなかいなあ・・・」と思います、つくづく「セミに生まれて来なくてよかった」と思わずにはいられません。

まあ当のセミ衆は、「オレは何でセミなんかに生まれてきたんだ・・・」「モグラに食われたりキノコが生えてきたらどうしよう・・・」「オレの鳴き声でメスが来てくれるかなあ・・・」などと悩む高等脳を持ってないので問題ないのでしょうが・・・。


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2012年05月05日

「ハチ」に生まれて来なくてよかった!

作成し始めてから1ヶ月以上経って、ようやくの公開です(^^;;;。以降の記載は、すべて5月5日にさかのぼります。


先日、ハチミツの採集方法をネットで調べていたら、興味深いページにたどり着きました。それが以下のアドレスのページです。携帯の方はうまく見れないかもしれないし、パソコンの方でも面倒くさいと思うので、以下に解説を記載します。

かなしいオスバチ

上のページの最初の部分には、ミツバチの「オスバチ」の事が記載されています。どういうことが記載してあるかをズバっと言ってしまうと、「オスバチの無能ぶりと、唯一の役割」です。

他のサイトも色々調べてみた結果、ミツバチ(セイヨウミツバチ)のオスバチの哀れな運命について分かってきました。それによって、つくづく「ハチ、特にオスバチに生まれて来なくてよかった」と思えるようになりました。

では、ミツバチのオスには、どんな「かわいそう」な事が待っているというのでしょう?

ミツバチでもスズメバチでも、「女王バチ」「働きバチ」「オスバチ」の3つに分かれます。

「働きバチ」は、実はすべて「メス」です。メスには「卵を産む」という機能がありますが、後述するように「女王バチの天下」ではこの機能は抑えられ、卵を産むときに使う産卵管は「毒針」として機能します。よく働き、よく働く(?)、とにかく「働くこと」だけが生きがいのような存在です。

「女王バチ」もメスなのですが、実はもともとは「働きバチ」と同じです。働きバチの中から「平和的」に選出された数匹の候補が、今度は一転して「バトル」を繰り広げ、勝った者が女王バチとして君臨します。女王バチは特別な物質(フェロモン)を放出する事で他のメスバチ(働きバチ)から産卵能力を奪い、「自分と巣のために働かせる」能力があります。

そして「オスバチ」ですが、こちらはな〜んにもしません。「ハチミツを集めてくる」わけでもなく、「幼虫やサナギの世話をする」わけでもなく、「巣を守るために戦う」わけでもなく、ましてや「自分のことは自分でする」こともせず、働きバチからエサをもらって巣の中でウロウロしながら平凡な日々を送ります。

唯一、「オスバチ」が大活躍できる時があります。それは、「女王バチと交尾する」ことによって、働きバチを繁殖させることです。

実は厄介な事に、女王バチの産む卵は、有精卵(オスバチの精子と受精した卵)からは「メスバチ」すなわち「働きバチ」が生まれますが、無精卵(受精していない卵)からは何と「オスバチ」すなわち「働かないハチ」が生まれてしまいます。そのため、「オスバチ」なくして「働きバチ」あらず、なのです。

「俺様がハチの世界では一番偉いんだぞ!」と有頂天になって、仕事もしないでブラブラして働きバチの「ヒモ」と化しているオスバチ、「うらやましい!、俺もオスバチに生まれてきたかった!」と恨めしがっている皆さん、これから記載する内容をお読みになると、そんな願望は音を立てて崩れ去ります。

まず、オスバチが唯一「大活躍」できる交尾の時です。まず女王バチが空高く飛び上がっていき、それを多くのオスバチが追いかけていきます。しかし、普段から何もせず「運動不足」なオスバチは、体力がなく次から次へと脱落していきます。

しかも、女王バチを追いかける道筋には小鳥などが待ち構えており、「待ってました!」とばかりに情け容赦なく「パクっ!」とやられてしまいます。「働きバチは毒があって不味いけど、オスバチは毒がないから美味い」ので、格好の獲物にされてしまうのです。

そして、競走に勝ってめでたく「女王バチと交尾」できたオスバチにも悲劇は訪れます。何もしないで運動不足なオスバチに比べ、 「ローヤルゼリー食べて元気モリモリ!」の女王バチはパワーが桁違いです。交尾の際にオスバチは女王バチに散々振り回され(というかなぶり殺しにされ)、腹がちぎれて死んでしまいます。新婚生活は、ほんの数分で終わってしまうのです。

さらに哀れなのが、「お前らなにそんな無駄な努力してんだよ、巣の中で大人しくしてりゃ、ず〜っと食わせてもらえるじゃん!」と、女王バチを追いかけず巣の中に留まっていたオスバチです。

まずこういう不名誉なオスバチは、働きバチから「八つ当たり」されます。巣の中でゴロゴロしているものなら、「掃除のジャマだからどいてよ!」とばかり、無趣味で家の中でゴロゴロしているお父さんが、奥さんに追っ払われるような有様です。

さらに秋になり餌が不足してくると、オスバチにとって最も「悲劇的な結末」が待っています。「幼虫やさなぎの世話しない、えさ集めない、戦わない」の三無主義のオスバチは、餌不足で殺気立っている働きバチ一団から「お前たちは用済みだよぉ〜!」と、情け容赦なく巣から引きずり出されます。「運動不足でパワーがない」オスバチは、「いい仕事してますなぁ〜」の仕事で鍛え上げられている働きバチに歯が立たず、一斉に巣から追放されてしまいます。そして、「えさ獲れません、戦えません」という事で、のたれ死にです。

結局、オスバチは「病気で死んでしまう」以外に「平凡な最期」はなく、『俺の人生・・・いや俺の「ハチ生」って何だったんだ・・・』と思っていたかもしれません。。ここまで読んで、まだ「オスバチはうらやましい!」とは思わないはずです。むしろ「オスバチに生まれて来なくてよかった!」という思いが、一段と強まったのではないでしょうか?

余談ですが、「私がお前たちの生みの親、だから私が一番偉いの!」と巣に君臨している女王バチですが、卵を産むことが出来なくなると、オスバチ同様「用済みだよぉ〜!」と働きバチ一団からクーデターを起こされて叩き出されます。そして、新しい女王バチが立てられます。

結局のところ、ミツバチの社会で一番偉いのは「働きバチ」という事になりますね。そりゃそうですね、「ハチミツ」も「ローヤルゼリー」も「プロポリス」も、みんな働きバチが作っているんです。ホント「いい仕事してますなぁ〜」

しかし「オスバチ」情けない・・・、まあ遺伝子レベルでそういう風になっているだろうから仕方が無いですが・・・。それに引き換え「働きバチは偉い!」とつくづく思えるようになりました。

全国の女性のみなさぁ〜ん!(ボヤッキーじゃないんですが・・・)、働きバチを見習って「ヒモやってる役立たずなオス」は切っちゃったほうがいいですよ〜!(^^)!


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